私の同級生に、女性なのに某大手企業で働いて、とうとう役員まで登りつめた人がいる。
直属の部下は千人近くもいると言うのだから凄い。
有能な人なのは判っていたが、そこまでの道のりは大変だったと思う。
彼女は男性の2倍は働いていると豪語していた。
私はその言葉に偽りは無いと感じた。
部下からは鬼のように恐れられているようだ。
どうせだったら、頂点を目指して欲しいと私は言った。
彼女は笑っていた。
笑顔は、子供の頃と変わっていなかった。
私は自信に満ちた彼女の変貌に驚いていた。
少女の時は可愛くておっとりしている印象を持っていた。
実家の近所なので彼女の親とも時々会うこともあったが、結婚もせず子供も作らず、何かに取り憑かれたように仕事をしている娘を心配しているようだった。
親ならば誰だって孫の顔はみたいものだ。
どう生きようが彼女の自由で、私が何か文句を言える筋合いは全く無い。
結婚するのも、子供を作るのも個人的な話なので、いくら小学生の頃からの知り合いでも干渉することもできない。
ただ私には、結婚も子供も放棄して、仕事にのめり込む女の生き方が不思議だった。
確かに仕事はやりがいもある。
達成感や充実感を感じることは出来るだろう。
でも、その為に結婚や子供を犠牲にする価値があるだろうか?
人生は一度しか無いのだ。
彼女なら、男はいくらでも言い寄って来たことだろう。
年頃の時、何か恋愛で辛い目にでもあったのだろうか?
偶然会った電車の中で、私は彼女の横顔を見ながら、そんな風に思っていた。
彼女は例外的な存在なのだ。
久しぶりに大久保のKOMACHIに行ったが、可愛い小姐に事務的に施術されるだけで、全くの不発に終わった。
かつてあった、貴方の町という姉妹店と殆ど同じ体験を繰り返した。
よせば良いのに、また同じ店に行って失敗を繰り返しているのも理由がある。
アジアンエステのサービスは短期間で変わる場合があるからだ。
また復活するかもしれないという期待があった。
それが一年に一度位は、店に行ってしまうことになっている。
大久保のKOMACHIは2009年3月までは寛容な店で、マッサージはダメだったがそれなりに楽しめた経験があった。
通い詰めたので、ブログも今回でその9まで伸びた。
私のブログを読んで、行った人も多いと思う。
しかし、段々と店の方針と私の嗜好にズレが生じていると感じるようになった。
店は若く、美人の女の子を揃える事に力を入れているようで、施術は二の次になってきている。
どんどん事務的になっていった。
それでも若く美人というだけで、一定数の客が存在すると、女の子は努力しなくなるものだ。
今稼げているのに、変える必要も無い。
美人は努力しなくても、何とかなるのだ。
私は女の子の顔が良ければ、それだけで良いというエステマニアでは無い。
マッサージが期待できないなら、せめて寛容度や客を喜ばせるような小技が欲しいところだ。
もちろん美人で無いより美人に越したことは無い。
しかし、顔に拝む為にお金は払えない。
人は、楽な方に行ってしまうものだと思う。
流されずに生きていくのは大変なことだ。
私はKOMACHIの女の子達に注文をつけるつもりも無い。
私の同級生のような生き方なんて、なかなか出来るものじゃない。